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pizzicato

こんにちは!次の展示会は2011年2月23日(水)~2月28日(月)@吉祥寺のRe:tailに決定しました! ここではそんな日々の作品の製作過程や他の展示会を観てきた感想やらをマイペースに更新していく予定ですので、生暖かい目で見守ってくだされば幸いです。
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pizzicato

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2024/05/06
16:58
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2011/01/15
19:24
matohu「慶長の美」展


あおです
昨日、田中さんと一緒に南青山のスパイラルガーデンに展示会を観に行ってきました。

matohuというブランドの「慶長の美」展です。

matohuは、中世の日本の文化・伝統工芸からアイディアを得て衣服のデザインをしているそうです!

展示会では、コレクション毎にテーマを変えて作り続けているmatohuの代表的なアイテム:長着(ながぎ)がたくさん飾られていました*

長着とは…
着物のように、胸の所で右身頃の上に左身頃を重ねて着るIラインシルエットのロングコートやロングシャツ…だと私は思いました!
筒袖の着物って感じ?

同じ形の服でも素材や色が違うだけで印象がかなり変わって面白い!
中でも衝撃的だったのは螺鈿(らでん)の技法を使った長着です。

螺鈿は漆工芸の装飾技法の一つで、漆器の表面に植物などの模様を掘り、そこへ薄く切った貝殻を嵌めたものをいいます。貝の内側の光沢が漆器の表面でキラキラして素敵です。

その螺鈿をmatohuではどう衣服に活かしたのか?

まず、シルクに模様を刷り、その上にアワビの貝殻を手作業で貼っていくそうです。それを0.8mmの糸状に裁断し緯糸とします。固い貝殻を糸状に切るって…!すごい。
その緯糸に経糸を通して再び元の柄になるよう織り直してやっとテキスタイルが完成します。織ることで貝殻の部分も柔らかい布にできるみたいです!

螺鈿の長着は黒色のシルクに貝の光沢がすごく映えていて、とても魅力的でした!
漆工芸の技法を服に取り入れるという発想にも度肝を抜かれます。

驚くことに、展示会場には螺鈿以外にも手間暇かけて作られた長着がたくさんあるのです!
蒔絵(漆工)、志野(陶器)、辻が花、嵯峨本など、テーマは本当に様々!
もっと中世の文化に詳しくなりたいなあ…(遠い目)

写真もないし、青木の説明も良く分からんという方、この展示会は1/19(水)まで開催してますので、ぜひ実際に見てみてください^^*

ではまた。
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素晴らしい
2011年01月17日月

感想をありがとう!!
螺鈿の長着見てみたいと思いました♪
アイデアですよね~

無題
2011年01月17日月

いつも展示会の感想ありがとう(^ω^)
きめ細かい解説、すてきです

せっかく貼り付けたのを
2011年01月19日水

切って、織って、布にするなんてすごい精神力!
そこまで手間をかけてでも作りたいと思わせる螺鈿の美しさ。すばらしいね。

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